荒木研究室
当研究室は、荒木宏之教授、三島悠一郎センター講師のご指導の下、修士3 名(内1 人留学生)、4 年生4 名、3 年生3 名の計10 名で研究に取り組んでいます。
現在の研究テーマは「下廃水中からのリン回収システムの開発」,「気候変動が低平地に及ぼす影響を流出解析モデルを用いて検討」と2 つに分類され、枯渇が危惧されるリン資源の確保、水害が起こりやすい低平地の防災という目標に向かって、成果を上げるべくプラント実験やPC 画面とにらめっこし、奮闘する毎日です。
今年度の研究室のキーワードは英語力向上と言ってもいいのではないでしょうか。
前期にはインドからサナガ客員教授が来日されました。専門の流出解析のご指導はもちろん、英語力向上にも力を入れていただき、『英字新聞を読むことの習慣化』,『昼食時の英会話教室』など生活のツールとしての英語を通して、研究室メンバー一同、”英語の壁”の突破口を開けたと思います。 また、インドの定番料理ウプマでもてなしていただいたことは一生の思い出です。
夏季休業中にISLT がバリ島で開催され、初の国際学会を経験しました。自らの英語力の未熟さを実感し、更なる語学への渇きを覚える学会でした。
後期にはタイからの留学生,サリーワンさんを新たに研究室に迎え、日本語、英語を交えながら研究談義や両国の文化の話、バルーンフェスタ観戦など楽しく過ごしています。このように国際色豊かな研究室としてより一層英語の習得に精進しております。
荒木先生は先のISLT で委員長を務めるなどご多忙で世界中を飛び回っておられますが、その合間を縫ってゼミや当研究室の基本である「読み書き算盤雑巾がけ」を通して社会人としての心構えを教えて下さいます。
荒木研究室は今も昔も元気に活動しています。 佐賀にお越しの際は是非研究室まで足をお運び下さい。
石橋・内田研究室
本研究室では、建設分野において必要不可欠な構造用材料であるコンクリート材料に着目し、コンクリート構造物の劣化調査や非破壊試験を活用した内部欠陥の診断に関する研究を行なっています。 さらに、産業廃棄物の有効利用、道路舗装あるいは河川構造物の維持管理、塩害劣化したコンクリートの寿命予測に関する研究など、アセットマネジメントに関する研究も精力的に進めています。 研究室の学生同士は普段から仲が良く、加えて教職員に研究について気軽に相談出来る環境でもあり、日々楽しく研究に励むことができます。 これから卒業・修士論文も佳境に入りますが、研究室一丸となって最後まで粘り強く研究活動に精進していくつもりです。 研究室のメンバーと主な研究テーマはそれぞれ以下のとおりです。
<研究室スタッフ>
教官:石橋孝治教授、内田慎哉助教、山内直利技術職員
学生:D3 Angki Pitra Wardhana
M2 東島潤
M1 関翔太、寺地悠紀
4年 秋吉亮平、碇雅弘、池田慎一郎、板見謙、北川航平
<研究テーマ>
○劣化調査・診断
・コンクリートの乾燥収縮ひずみ量の早期予測法に関する研究
・撤去されたRC ゲルバー橋の劣化状況と耐力の詳細調査
・ブロック積み護岸の変状調査法に関する研究
・軟弱地盤上に構築されたボックスカルバートの劣化・変状調査
・弾性波法に基づくPC グラウト未充填箇所の可視化による非破壊評価手法
・弾性波法によるコンクリート表層品質の非破壊評価手法
・表面含浸材を塗布したコンクリートの浸透深さの非破壊評価手法
・ASR により鉄筋破断が生じた箇所の電磁パルス法による非破壊評価手法の開発
○アセットマネジメント
・塩害劣化したコンクリートの部材耐力の劣化予測手法
・劣化予測手法の高精度化と逐次更新手法の構築
井嶋研究室
井嶋研究室の先輩方こんにちは!私は現在井嶋先生の元で学んでおりますM1の田原慎太郎といいます。 よろしくお願いします。
さて、最近の井嶋研究室では、接線剛性法を用いた幾何学的非線形解析を中心とした膜構造解析、座屈形態解析、高精度な地震応答計算の可能性に関する研究などを行なっており、井嶋先生、川崎先生のご指導のもと、日々頑張っています。 また先生は研究に対し、常日頃様々な方向から物事を考えられており、最近では粒子力学などからの理論などを取り入れた研究なども行っております。
最近の研究室の雰囲気はとても明るく、3 年生の新しい研究室のメンバーも増えてより一層盛り上がりを見せております。
先生とは研究以外でも様々なお話をしていただくことがあり、特に先生の大好きな釣りとお酒の話ではよく盛り上がっています。 他にも、身近にある現象などを構造的な面で教えていただいたり、天ぷらや、かつおのたたきなどを振る舞っていただいたりと日々充実した研究室ライフを過ごしています。
また、今年も夏に行われる構造系研究室合同でのキャンプがありました。
伊藤研究室
本研究室のメンバーは,伊藤幸広先生を筆頭に修士1 年1 名,学部4 年生3 名の計4 名で研究を取り組んでいます。
今年度の初活動としては,学部生・院生と共同でポスターコンペに応募しました。 結果として残念ながら賞を取ることができませんでしたが,今後もトライし 続けたいと思っています。 研究活動としては,研究室で開発した装置を用いて土木研究所で行われた劣化橋梁の載荷試験に参加しました。 また,長崎県の実橋で応力解放法による現有応力測定実験を実施しました。 昨年度から開発を続けている装置の一つに斜張橋ケーブルの外観検査ロボットというものがあります。 今年自動昇降ロボットが完成し,東名足柄橋のケーブル被 覆材80 本の検査が行われ,その状況が建設工業新聞などでとりあげられました。 写真はその検査風景です。
現在の研究内容としては,老朽化する構造物が急増する今後を見越し,コンクリート構造物や鋼構造物の劣化状況を効率的に検査するための各種試験装置の開発を中心に行っています。 現在研究として,以下のようなことを行っています。
・正方形マーカーを利用したデジタルカメラによる全視野ひずみ計測
・正方形マーカーによる橋梁のたわみ計測
・コンクリート構造物の維持管理における高解像度棒形スキャナの開発
・ラインセンサスキャナを用いた光学的全視野ひずみ計測の研究
開発した装置や研究に関してご興味のある方は本研究室のホームページを訪れてみてください。
帯屋研究室
私たち帯屋研究室は、Doctor 1 名,Master 4 名,Bachelor 8 名の計13 名で研究に取り組んでいます。
本研究室では,テンセグリティ構造,接触解析,構造力学学習支援アプリケーションの開発など,様々な研究テーマのもと日々研究に励んでいます。
では,今年の帯屋研究室の活動を紹介します。 韓国で開かれた国際学会IASS で,Doctor のニザム先輩が研究発表をされました。 Master は研究や授業に励みながら,西部支部大会,全国土木学会の研究発表会を目指し,研究に取り組んでいます。 Bachelor は初めに,構造解析プログラムの基礎を学び,それからそれぞれの研究を行っています。 後期のB1 の構造力学基礎演習には、研究室全員でTA に参加し,後輩たちに教えながら自分たちの理解も深めています。 TA は長引くこともありますが,研究室で夜ご飯を作り,TA が終わった後は研究室のみんなでパーティーをします。 そのパーティーを楽しみに遅くまで励んでいます。
数年前には,帯屋先生が別荘(脊振のふる~い民家)を購入されました。 そこでは,研究室のみんなと改修作業や,ゼミ合宿などを行っています。 ゼミを行う際に必要なプロジェクターも完備しており,たまにこれを使ってゲームや映画を見たりします(大迫力です)。 また,飲み会を行ったり,トランプやUNO をやったり・・・と,楽しく過ごしています。
また,井嶋研究室と合同で飲み会やイベントも行っています。 夏には唐津の神集島にある佐賀大学の合宿場へキャンプに行きました。 釣りで釣った魚を先生方が調理して下さり,新鮮でおいしい料理とバーベキューでわいわい宴会を楽しみました。
これからも研究室のみんなと協力し合いながら研究に取り組んでいこうと思います。 最後に,卒業生のみなさん!! ぜひ佐賀に来る機会がありましたら,研究室に遊びに来て下さい!! お酒が大好きな先生とともにお待ちしています(^O^) /
大串研究室
大串研究室は,大串浩一郎教授,野口剛士技術職員,手塚公裕研究員のご指導の下,博士課程4 名(インドネシア留学生3 名,日本人学生1 名),修士課程2 名,4 年生5 名,3 年生3 名の総勢17 名の賑やかな研究室です。
主な研究としては,流域や沿岸域の水防災や水環境に関する研究を行っています。 最近の研究のテーマとして,「沿岸域における水災害リスクマネジメントに関する研究」,「城原川野越・霞堤の効果検証のための洪水氾濫数値シミュレーション」,「津波・高潮による有明海湾奥部の浸水予測」,「嘉瀬川ダム建設に伴う嘉瀬川の水環境変化」などが挙げられます。
今年の11月には,毎年恒例の研究室の中間発表会を大分県玖珠郡九重町の共同研修所で行い,それぞれの研究の進捗状況を発表しました。 そして発表後は,飲み会と麻雀が始まりました。 今年度は麻雀好きな学生が多く,麻雀が大好きな大串先生と野口先生は,とても楽しそうでした。
大所帯の研究室ですが,メンバー全員の仲が良く,雰囲気も明るい研究室です。 みんなで学食に行ったり,夏にはバーベキュー,冬には鍋を囲んで飲み会をしたりしています。 中でも,バーベキューに関してはビールサーバーを準備したり,小島研や中大窪研など他の研究室も誘って40 人以上集めて開催したりと,研究と同等に全力を注いでいます。 卒業生の諸先輩方,佐賀にいらした際には,是非大串研究室に遊びにいらしてください。 来年度の夏にもバーベキューを数回行う予定なので,参加をお待ちしております。
清田研究室
清田研究室は、都市・社会システム学および交通計画学を専攻としている研究室です。
今年度は、博士課程1名、修士課程2名、学部生(4年生)6名の計9名が在籍し、清田勝先生の熱心なご指導のもと、日々研究に励んでいます。 先生が1人の研究室の中ではかなり人数が多いほうで、にぎやかで楽しいですが、全員男ということもあり華のない研究室です。
今年度、清田研究室のメンバーが取り組んでいる主なテーマは以下の通りです。
「高齢者の自転車利用実態からみた買い物難民増加抑制策の検討」
「来店距離や購入量の重量などで表される住民の負担と交通手段」
「パーキングパーミット制度の問題と新システムの設計コンセプト」
「狭さくとハンプを用いた安全対策と実現可能性について」
「路肩の構造や高齢者のふらつきを考慮した自転車レーンの整備計画手法」
「GPSロガーを用いた移動経路調査システムへの発展」
メンバーの取り組んでいるテーマからも分かるように、社会的に取り上げられることの多いテーマの研究を多く行っています。 具体的には、「近年社会問題となっている買い物難民の発生を抑制するために必要な消費者の買い物行動分析」、「環境にやさしいことで近年利用の増えている自転車を安心して乗れる道路環境の整備」、「自動車の通り道となっている危険の多い生活道路の安全性の向上」などです。 他にも障がいを持つ方が利用しやすい駐車場のあり方を主に郊外型ショッピングセンターを例に研究をしています。 また、研究を進めていく中でGPSの活用やGISによる分析も行っています。
清田研究室では、清田研究室単独で行う調査のほかにも佐賀市やコンサルタントと共同での調査も行っており、学外に出ての活動も行っています。
後藤研究室
私たち後藤研究室の本年度メンバーは、後藤隆太郎先生をはじめ、M2・1名、M1・1名、B4・7名、秋に加わったインドネシアからの留学生M1・2名、近頃新たに加わったB4・3名、計14名で構成されています。 研究内容は、以下のテーマより、学生自身の興味をもとに具体的な研究テーマを考えていきます。
. 自然(地形や水網)と居住空間形成に関する研究
. 地域社会と居住・施設の伝承と持続に関する研究
. 地域に根ざした空間計画・デザイン
また、2012 年度のプロジェクトとしては、“小城景観プロジェクト”、“東日本大震災 被災集落図作成プロジェクト”、この2つが進行中です。
現在、研究室内では秋から留学生が来たことにより英会話が聞こえるようになりました。 英語が今ひとつわからない私たちも、日本語が今ひとつわからない留学生もお互いコミュニケーションをとるためにジェスチャーを交えながら日々言語と戦っています。
最近の後藤先生は、大学の仕事の他に、学会や委員会の仕事で忙しそうです。 そのような中、私たち4年生の論文のために時間を割いて東北の被災地や小城、伊万里市大川内山、富士町相尾などの現地調査に同行していただき、相談にのって下さいます。
そんなこんなで、私たちは後藤先生の柔軟な発想と豊富な知識を吸収し、成長を続けていきます。 本年度の後藤研究室は進学組が少なく、少人数になる見込みです。 先輩方はお忙しいかと思いますが、是非研究室に顔を出して頂きたいところです。
古賀研究室
本研究室では、「世のため、人のためになる研究」を合言葉に、生物が生きていくために必要不可欠である水環境に着目し、河川から海域まで幅広い地域の研究を行っています。
本年度の古賀研究室のメンバーは以下のようになっています。
古賀憲一教授:心の底から水環境、研究室メンバーそして奥さんのことを考えている我々の親愛なるボス。 自他共に認める水環境のエキスパート。
佐々木広光技官:学生のため、大学のため日々身を粉にして働いている。 他人にやさしく、自分に厳しい。 そのためかフルマラソンを走りきることも可。
学生12 名:(博士後期課程2 名:三樹、永瀬、修士前期課程4 名:澤田、浜崎、藤原、平林、4 年生6 名:森下、梅津、大山、北島、田崎、村井)
といったメンバーで日々研究を進めています。
現在行っている研究は以下のとおりです。
・遠賀川河口堰の水質特性に関する研究
・諫早干拓事業に伴う底質・水質環境の変化に関する研究
・有明海水質モデルに関する研究
各水域で指摘されている問題を取り上げ、原因解明し、改善していくため研究室一同日々精進いたしております。 また、週2回のゼミで研究状況を先生に報告しております。 ゼミでは、「繊細かつ大胆にやれ!」、「フロックの声が聞こえないか?」、「毎年同じことを言わせるな!」、「俺の血圧を上げるな!」といったことは言われていますが、今年は、“先生の血圧を上げることも少ない”ようです。 先生の血圧を上げないように卒論、修論を追い込んでいきたいと思っております。
最後に、古賀研究室の卒業生の方々を先生も懐かしんでおられます。 近くにおこしの際には是非研究室にいらしてください。
小島研究室
私たち小島研究室は、小島昌一先生のご指導のもと、修士2 年2 名、修士1 年2 名、4 年生5 名、3 年生4 名の合計13 名で活動しています。 研究内容は、例年通り建築の室内・屋外環境系のテーマを中心に、各々研究に没頭しております。
研究室は、理工学部3 号館3 階にあり、昨年3 月に改修工事を終えました。 私たちは断熱性の向上した新しい環境で快適に過ごしています。
研究室の活動として、毎年参加している九州環境工学シンポジウムが、今年度は北九州市で開催されました。 講演会では、株式会社 日建設計の山梨知彦先生による「建築から環境を考える 」というテーマで講演されました。
また、昨年から年に1 回、機械システム工学科の宮良研究室との合同ゼミ発表会を行っています。 同じように設備の高効率化を目指す研究室同士といっても、快適性を考慮する都市工学科と効率的な機器開発を考慮する機械システム科では視点が異なります。 それぞれの研究内容を発表しあう事で、新しい知識を得て、研究への刺激を受ける貴重な交流会となっています。
さらに今年は、老朽化のため移転新築された佐賀県医療センター好生館を竣工前に見学しました。 この建物は、新しく「省CO2 技術」が導入され、病院における最適な熱源構成が計画されています。 私たちはこの見学で、普段は見ることのない病院の裏側や設備機器などを見学することが出来、大変貴重な機会となりました。
今後も小島研究室一同、より一層頑張っていこうと思いますので、卒業生の方々も佐賀にお越しの際は是非研究室まで足をお運びください。
末次研究室
低平地沿岸海域研究センター末次研究室では,現在,①有明海の環境修復,②間伐材を使う軟弱地盤対策工法の開発,③土構造物の維持管理,④採石副産物の有効活用の計4つの研究テーマを柱に日々奮闘しています. ①有明海チームは,相変わらず潮の満ち引きに気を配り,泥だらけになりながら毎月調査を行っています. 来年は水門の開門が予定されているので,今後とも目が離せない研究テーマです. ② Raft & Pail 工法の開発では,現在,模型実験を用いて考察しています. φ 5mm 程度のヒノキの棒を組み合わせRaft を作製し,締め付け材の効果について検討しています. ③固化処理土の軟化に関する研究チームは,長い月日をかけ劣化した供試体を用いて,固化処理土の維持管理について検討しています. ④採石副産物チームは,研究を始めて3 年が経とうとしています. まだまだ若い研究なので,実験室の中では肩身が狭く,試料の置き場所に追われています.
今年はISLT が開催される年で,マスターは全員論文を発表しにバリ島に行ってきました. 初めての国際学会でとても緊張しましたが,貴重な経験と楽しい思い出ができました.
先日,九州地区地盤系ソフトボール大会がありました. 今年は雨のため懇親会だけとなりましたが,他大学の学生との交流は良い刺激となりとても楽しかったです. 来年の幹事はじゃんけんで決めました.最近「男気じゃんけん」というものが流行っておりまして,佐賀大学はじゃんけんに一人勝ちし,来年の幹事をもぎ取ってきました!
また,今年も新たなメンバーが加入しました.ネパール出身の講師の方は,日本語もペラペラで楽しい方です. さらに今年は男子4名が新たな戦力となってくれました. みんな元気のあるいい子達です. 末次研究室も総勢14 名となりました. これから,卒論,修論,西武支部と忙しくなっていきますが,みんなで力を合わせて乗り越えていきたいと思います.
柴・根上研究室
柴・根上研究室は, 博士6名, 修士1 名, 4年生5名の計12名が在籍しており, 柴先生・根上先生・斎藤先生のご指導のもと, それぞれの研究テーマについて実験や解析に日々取り組んでいます. 学生12名のうち7名が留学生で, 異文化交流も楽しめます.
研究の内容については, 主に以下の三つ方面に関するものです.
(1)粘性土の性質
(2)軟弱地盤改良
(3)廃棄物の建設材料としての有効利用
各自の研究の進め方, 実験・解析結果の解釈などについて, 随時に先生と相談していますが, 月に1回の全員参加の定例研究打ち合わせを行っています. 研究の進行状況や問題点を報告し, 翌月の目標などを議論します. 研究は忙しい時や, 大変な時もありますが,飲み会やキャンプで息抜きしながらみんな仲良くがんばっています.
今年は8月に中国上海交通大学と中国地質大学からの教授と大学院生が来日して, 日野研究室と一緒に合同ゼミがありました. お互いの研究内容を発表して知識の幅を広げたり, 国際的な交流によって刺激的な体験ができました. その後, 諫早湾ダムの現場見学に行って, ダムの構造システムが勉強になりました.
丹羽研究室
ご存知の方もおられると思いますが、7月初旬に丹羽先生がご逝去され、丹羽研究室は幕を閉じるという大変残念な結果となってしまいました。 いつも先生はあの足音をたてながらゆっくりと扉を開けて、研究室に入ってこられました。 「なにかおもしろい話はないのか?」と言いながら、丹羽先生の話であっという間に数時間が経っていたあの貴重な時間も今は無くなり寂しいばかりです。 最後まで丹羽先生に美味しいコーヒーをいれることとおもしろい話ができなかったことが心残りですが、丹羽先生のお話は私の視野を広げ、行動力を付けるきっかけとなりました。 本当にありがとうございました。
現在は渕上貴由樹先生、博士1年が1名、修士2年が2名、修士1年が1名の計5名で活動しています。 本来ならば、修士1年がもう1名、学部4年が3名在籍しておりましたが、研究指導を引き受けてくださった三島伸雄先生、後藤隆太郎先生、田口陽子先生の元で各々活動しています。 しかし、研究室という枠組みがなくなった訳ではなく、今ではゼミの日程や飲み会の連絡などの情報は共有しています。
現在私たちの研究は、幸田露伴著『一国の首都』から明治期の東京の街を読み解く研究、江戸末期に刊行されたわが国初の英和辞典である『英和対訳袖珍辞書』から建設系用語を抜き出しわが国近代における建設系用語の移入過程を見ていく研究の2本を修士論文として取り組んでいます。 また、博士は地方建築家舟木右馬之助に関する研究を理工学集報へ投稿するなど積極的に研究活動を行っています。
最近の渕上先生は、自らの論文執筆と修士論文指導、設計演習指導など忙しくされる日々の中で、愛するサガン鳥栖に声援を送っておられます。
話は変わって、今年PC 作業室であった部屋に書庫が設けられました。 小さな部屋いっぱいに本棚を並べ、本の重みで三島研究室の天井が落ちてしまうのではないかという不安もありますが、丹羽先生に残して頂いたたくさんの研究資料をまとめて置いています。 これらの見たことのないような多くの建築関連資料や洋書は、これから都市工学科で学ぶ学生の財産となるでしょう。
来年度から丹羽研究室は佐賀大学から無くなってしまいます。 まだまだ不安要素も多くありますが、強く自分を持って日々の生活や研究を行っていきたいと思っています。 先輩方はお忙しいと思いますが、佐賀に来られる機会がありましたら書庫を見に研究室へ遊びにいらしてください。 お待ちしております。
平瀬研究室
平瀬研究室の2012 年度のプロジェクトとしては大きく佐賀大学正門前整備の提案・九州大学との合同ゼミ・実施コンペ・Timberize 建築展の4つがあります。
まず佐賀大学正門前整備の提案です。 佐賀大学美術館が2013 年度に建設されることに加え、正門前の整備が行われることになっており、佐賀大学環境施設部や美術館建築設計を担当されている梓設計、デザイン監修をされている建築家・西村浩氏(ワークヴィジョンズ)に対していくつか正門前整備の提案を提案させていただきました。 提案を元に一部は実施される予定です。
次に、九州大学建築意匠研究室の学生と合同ゼミを行っています。 合同ゼミではお互いの研究室の活動を報告し合ったり、建築を巡ったりと交流を深めながら刺激し合っています。
3つ目に実施コンペです。 建築意匠研究室ということで平瀬先生と一緒に研究室で建築設計競技に出したり、熊本大学景観デザイン研究室と合同でプロポーザルに出したりと実務に関わることも経験させていただいています。
4つ目に11/17~11/25 の期間で行われた「Let’s Timberize! in 九州 .木の新しい可能性を探る.」という展覧会において九州各地の大学建築意匠系研究室から出展される提案展示に出展し、建築家・山下保博氏(アトリエ・天工人)より賞をいただきました。
このように平瀬研究室は合同ゼミや合同でコンペまたは展覧会などを通じて他大学と交流したり、実際の実務に関わることや自分たちの提案を社会人の方にプレゼンさせていただいたりと幅広く活動し、多くのことを経験させていただいています。 また、この上記4つのプロジェクトだけではありません。 建築意匠研究室なので卒業制作・修士制作に向けて各自、敷地調査や文献調査など行い、ゼミの時にその情報を共有し合いながら、各々の設計にも日々取り組んでいます。
日野研究室
日野研究室は、低平地沿岸海域研究センターにおいて低平地地圏科学研究分野の看板を掲げています。 指導教員で教授の日野剛徳先生、センター講師の加瑞(じゃー るい)先生、研究支援推進員の島内陽輔氏ならびに中川和樹氏を筆頭に、博士前期課程2 年生のFakhriyah Usman、4 年生の平岡武、永吉涼馬および海崎大輝の計8 名の構成で、日々の研究に励んでいます。
当研究室は、有明海沿岸低平地域における地盤の工学的性質や地盤環境に認められる課題を解決するために、有明海沿岸道路建設プロジェクト、有明海研究プロジェクトの2 大ビッグプロジェクトへの取り組みをはじめ、科学研究費補助金など多くの競争的外部資金の助成も得ることで、様々な研究テーマに取り組んでいます。 この一例は次のとおりです。
・地球温暖化が地盤環境に及ぼす影響に伴う海成粘土の間隙再発達とメカニズムの検証
・地盤工学的・水工学的アプローチによる流域治水に関するフィールド研究
・塩分・酸化還元環境の変遷が深層混合処理工法の品質管理諸量と地盤環境に及ぼす影響
・有明海沿岸道路における盛土および基礎技術に関する研究
当研究室の特色は、現場に出向く機会が多いことです。 例えば、上記の流域治水に関する研究では、佐賀県神埼市内に流れる城原川流域の現場まで研究室総出で出向き、スウェーデン式サウンディング試験を行うなど、これから社会に出て行く私達にとってはきわめて実践的な社会勉強になっています。
また、当研究室では特に国際活動に力を入れており、留学生のFakhriyah による週に1 回の英語ゼミの実施をはじめ、今年の9 月にインドネシアのバリ島で開催された低平地に関する国際会議ISLT 2012(International Symposium on Lowland Technology2012) に参加するなど、アクティブな活動を行っています。 ISLT 2012 では、日野先生ならびに加先生は座長および発表者として、Fakhriyah は発表者として、平岡および海崎はスタッフとして参加させていただき、普段の生活では味わえない貴重な経験を積むことができ、多くのことを学ぶことができました。 バリ島のリゾート感も存分に満喫することができ、大学生活のいい思い出になりました。
最後になりましたが、われらの日野先生が、今年の12 月に低平地沿岸海域研究センターの教授に昇格され、当研究室の活況ぶりが増しました。 日野先生はさらに、今年の11 月に平成24 年度佐賀大学優秀科学技術研究賞も受賞されました。 日野先生は益々ご多忙になると予想されますが、くれぐれもご自愛いただき、私達へのご指導をいただくことを願っています。
外尾・李研究室
私たち外尾・李研究室は外尾先生、李先生、研究員の木梨さん、鹿毛さん、堀之内さんのもと、日々勉学及び研究に励んでいます。 現在在籍している学生は、博士5名、修士6名、学部四年6名の計17名という都市工学科の中でもかなり多い方となっています。 これは二つの研究室が合同で活動していることもそうですが、国際交流が盛んであることによるものです。 現在、博士課程を中心に多くの留学生が在籍しています。 また、毎年留学生と合同に行うワークショップが実施されており、留学生や海外の大学の方との交流が行われています。 また本年度の後期より、新たに学部三年も3人加わり、研究室はさらに賑やかになっています。当研究室は、都市計画について研究を行なっています。 防犯、防災、持続可能性、環境などといった様々なキーワードの中から自分のテーマにあったものを元に、各学生がそれぞれ研究に取り組んでいます。
当研究室は、各学生がそれぞれ興味を持った課題の中から問題意識を見つけ、先生方や先輩からご指導をいただき、研究を進めていくというスタイルです。 つまり、普段から課題を自分で見つけ、改善案を考えるといった自ら率先して課題に取り組む姿勢が養われます。
また、様々な捉え方や切り口がある都市計画という分野を学ぶにあたって、自分の研究を進めるだけでなく、他のメンバーの研究を参考にしたり議論したりすることも重要です。 当研究室は、大所帯であるのでそのような機会にも恵まれています。 また、昨年度より佐賀市内の路線バス改善に向けて、佐賀市と共同でバスプロジェクトにも取り組んでいます。 現在は、研究員を中心に修士の学生がそれを補助する形で、佐賀市との話し合いを持ちながら進めています。
三島研究室、田口研究室
我らが三島研究室にはD1が1名、M2が3名、M1が3名、B 4が10名の総勢17名が在籍しており、三島伸雄准教授、田口陽子講師のご指導のもと、厳しくも優しく指導してもらいながら、日々研究に精を出しています。
三島研究室では、建築・都市の計画/デザインに関わる研究を行っています。 現場にこそ真理があるということを座右の銘に、常に現場に赴きながら、都市の連続の中で空間や建造物(建築物・工作物等)の調査分析、計画デザインに取り組むことをモットーとしています。
田口研究室では建築空間の研究をしています。 研究目標を一言でいうと、「秩序」と「多様性」を併せ持つ空間づくりです。 「頭」だけでなく「身体」もつかって、「ハード」だけでなく「ソフト」のデザインも考えながら、建築空間の探求することをモットーとしています。
研究室の学生はそれぞれが自由なテーマのもと研究を行っています。 卒業設計は必須となっており、卒業論文と卒業設計か卒業論文のみのどちらかを選択できます。 両研究室共は割と自由があり、自分の興味があることを積極的に行なえることも特長の一つです。 私たち(M 1の代)の研究テーマだと都市計画系、建築歴史意匠系、建築計画系と三人とも違う分野で行なっており、次の研究テーマに取り組みました。
. 団地再生事業におけるガイドラインの研究 . 小規模空地における居場所空間の研究 . 佐賀の産業遺産に関する研究
研究室では、毎年九州支部都市計画系ソフトボール大会や日本建築学会(全国・九州)、夏期セミナーなど多くの行事を行なっています。 特にソフトボール大会は、最下位になると来年の幹事校になってしまうので、みんな真剣に取り組みます。
三島研究室は、今年で創設17 年目を迎え、ますますその色を濃くしています。 今の雰囲気を大切にしつつ、さらなる発展で盛り上げて行きたいと思います。 両先生を始め個性豊かな人材がそろった我が研究室の今後の活動にご期待ください。
山西研究室
本年度は、山西博幸先生ご指導のもと、修士1 年2 人、学部4 年生4 人の計6 人で日々研究に取り組んでいます。
本研究室は低平地沿岸流域の「水環境」や「生態系」に着目した研究を行っており、今年度の主な研究内容としては、
・河道内ガタ土の堆積メカニズムと水際植生管理
・干潟での底泥および懸濁物輸送
・河口沿岸域における物質輸送と水際生態系保全
などが挙げられます。月に2、3 回、佐賀大学から車で約20 分のところにある牛津川で野外調査を行っています。 今年の夏は気温が高く、日光も存分に浴びてみんな黒焦げになりました。 研究室では調査で得られたデータを基に各自研究に取り組み、週2 回のゼミや年4回の中間発表で進捗状況を報告し先生からアドバイスをいただきます。 山西先生は普段はとても気さくな方で、ゼミや休み時間のときもちょっとしたジョークで楽しい雰囲気にして下さいます。 時にはバシバシ言われてへこむこともありますが、そのたびに研究の改善点や個人の欠点が発見でき、人間的にもひと回り成長できる気がします。
今年は佐賀大学で開催された日本水環境学会シンポジウム(委員長:山西先生)や、9 月にバリ島で開催された国際会議ISLT2012(センター共催)への参加(西村)などの大きなイベントがあり、貴重な経験ができました。
これから卒論の追い込みの季節になり日々大変になってきますが、全員最後は笑顔で卒業するという研究室のモットーを胸に、皆で支えあいながら頑張っていきたいと思います。
最後に卒業生の先輩方、佐賀へ来られた際には是非少しの時間だけでもよろしいですので研究室へ足をお運びください。 また、研究室の様子はHP に掲載していますので、ぜひご覧下さい。